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第5回 目配り、気配り、あっぱれ

那覇市の銘苅庁舎後には那覇市内にある連合団体、社団・財団法人、様々な任意団体等の事務局が入居しており、那覇市PTA連合会も開南小の給食室の2階を30年近く借りていましたが2015年3月に銘苅に引越しをしました。
定例の会議参加の時には駐車場が手狭のためバスを利用したいましたが、そんなバスの中でのホンワカ体験です。

真和志支所前バス停から6番のおもろまち線に乗りました。
その日は平日の夕方で中高生の下校時間とかち合い満席で席は空いておらず、立ったままでバスは発進しました。バスの中では、ほとんどの中高生がスマホを操作しています。
そして2,3か所バス停を過ぎたあたりで、30歳前後ぐらいでOL風のかりゆしウエアを着た女性が乗ってきました。

しばらく走っていますと、目の前に座っていた中学3年生ぐらいの女の子が急に立ち上がり、そのOL風の女性に「どうぞ~!」と、言って席を譲っているのです。
私は、その女性がどこか具合でも悪いのかなと思いましたがそんな様子はありません。
何か重い荷物を抱えているわけでもない、小さい子と一緒でもない、またその女性も遠慮することなく、「ありがとうございます」と、言いながら席を譲ってもらい着席。
その光景を見ながら、心の中で私は“おじさんの方が年上だよー、年寄りではないけど”“実はおじさん孫が二人いるんだよー、おじいちゃんなんだよー53歳だけど”と、心でつぶやきながらも、どうゆう理由で譲ったのかなー?と思案を巡らしているが中々その理由が判らずしばらく乗っていました。

妊婦さんに席を譲るイメージ

すると、ふとその女性の持っていたバッグに札が提げられているのが目にとまり、そこに答えがありました。
それには何とナント、このように書かれていました。
“お腹に赤ちゃんがいます”
あ~!なるほど妊婦さんだったんだ~。
妊娠初期はお腹が目立ちません、逆に1番大事な時期かもしれません。ツワリもまだあるかもしれませんし、満員のバスに揺られていると気分がすぐれなくなることも往々にしてあります。このような札をさげる事により、それに気付いた人が自然に席を譲れるよう、考えられたものなのですね。納得!



妊婦さんのマーク

これは良いアイデアですね、本人も気兼ねなく席を譲ってもらい、周りは目配り、気配りの心でゆずり合いが出来る。
その札に気付いた中学生の女の子に“あなたおりこーだねー”と、言いたかったのですが不審者に見られても大変なので心の中で“おりこー”をしてバスを降りました。
この女の子に“あっぱれ”をあげましょう。

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