HOME日々是好日 ~子育て・よもやま話~ > 第3回 「おやじの会」活性化に必要な事は?

第3回 「おやじの会」活性化に必要な事は?

小中学校には、おやじの会、父親の会、ターリー会などネーミングは違えどお父さん方の集いがある学校が結構あります。
私の子どもたちが通っていた真和志小学校にも「父親の会」があり、平成4年長男の入学と同時に参加しました。発足は平成3年の秋の大運動会後と聞きましたので、今年度で25年目を迎えます。県内でも結構長く続いている方だと思います。

さて、近隣のお父さん方からの相談で「おやじの会」を、どうすれば活性化出来るのか?と、よく聞かれます。そこで、すこし考えてみました。
おやじの会発足の目的は、子どもの健全育成、校内の施設修繕・美化活動、夜間の見回り、父親を学校に足を運ばすための手段、父親同士の交流・懇親、学校・PTA行事への協力等々が主な目的でしょう。

発足当時は皆で声掛け合い大勢のお父さん方で賑わいます、子どもの話し、部活の話し、家での様子、学校で流行っている遊び、先生の教育方針、校長先生の学校経営の考え方や、互いの仕事の話しなどの話題に花が咲きます。
そのようなおやじの会も2,3年経過するにつれて、発足メンバーの方々が卒業して行きます。新メンバーを募集するが中々集まらない、少しずつ参加メンバーが減っていく現状を変えていこうと、イベント的なことを行います。
餅つき大会、スポーツ大会、カレーパーティー、お泊まり会等々と企画しますが、一過性、打ち上げ花火に終わることが多く新メンバーが定例会への参加には繋がらない。また協力的だった校長先生始め男性職員の転勤もあり、いつのまにか・・・自然消滅。そんなおやじの会も少なくないと思います。


すこし話は変わりますが15年ほど前の出来事です。真和志小学校の父親の会は20時から22時までの2時間を校内のクラブハウスで行っています。父親の会が発足して10年目ごろの事、当時会長をしていた私は定例会の準備をしてメンバーの参加を待っていましたが30分経ち、1時間が経ち、誰も来ない・・・携帯電話もまだ普及していない時代で電話も出来ず、1時間半が過ぎたころ一つの足音が近づいてきます、そしてドアがガラガラと開きそこへやって来たのが、3月まで本校に勤めていました教務主任の先生でした。
「今日父親の会ですよね?大山さん一人ですか?」「実はまだ誰も来ないんですよ~先生お久しぶりです。わざわざ、ありがとうございます」二人で積もる話に花が咲き、それから近くの居酒屋で飲み直しました。この出来事を教訓に先輩たちが苦労をして立ち上げた父親の会の灯を決して絶やしてはいけない。「卒業しても、転勤しても気にかけて来てくれる人がいるんだ」と、思うと父親の会での出会いは一つの財産として残っていくのです。

話を戻しますが、おやじの会の手っ取り早く、効果的な活性化は無いと、結論づきました。あの一件がなければもしかしたら真和志小の父親の会は無くなっていたかもしれません。

しかし、その灯を消さなければいつか必ず関心のある人が入ってきます。不思議と関心の高い学年があります。一人ずつ増やしていく事です。一朝一夕には行きませんが根気よく継続すること。

後日談ですが、先程の元教務主任の話を、最近本人と話をしましたら、覚えていませんでした。

このページのTOPへ