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第9回 9時までには帰りましょう運動 その1

居酒屋のイメージ

毎月定例の模合、スポーツの後の打ち上げ、会議の後の懇親会、結婚式の二次会等々、楽しく使わせて頂いる「居酒屋」。会社の同僚、同級生、サークル仲間、異業種交流、カップル、そしてファミリー。色々な場面、人々の交流と社交の場として居酒屋にお世話になっている私たちです。

ある日模合で那覇市内の居酒屋にいると、隣の部屋に数組の家族連れが食事をしていました、5,6歳~小学校高学年までの3,4人の子どもたちも一緒にいて、最初はおとなしく食事をしていましたが、夜8時ごろになると次第に時間をもてあまし始め、かくれんぼを開始、鬼ごっこで店内を走り回り、そして大声で騒ぎ始めると、さすがに親も周りの大人たちも注意をするようになる、しかし少しおとなしくなったと思ったら、又ちょろちょろと走り回る。そのようなことを繰り返しながら時間は過ぎて行きました。さて、我々もそろそろお開きにしましょうとなり、時計を見ると夜11時20分、なんと子どもたちは、まだ元気に走り回っていました。皆さんもこのような光景を目の当たりにされた方も多いのではないでしょうか。

その出来事をPTA仲間に話しをしていると、自分は1度子ども連れの父親に注意したことがある、「もう遅いから帰った方がいいんじゃないの」と、諭すような口調で言ったら、その父親が逆ギレして、「親が一緒にいるのに、あんたに関係ないだろ」と、突っかかってきたそうです。酒が入ると怖いですからね。それ以来見ても注意するのを辞めたらしい。親が一緒とはいえ、こどもが居酒屋に夜遅くまでいることは、受動喫煙も含めて、その子の健全な発達に対して好ましくないことは大概の大人たちが分かっていること。沖縄の大人社会のゆるい感覚が災いしていますね。

そこで、那覇地区PTA連合会が組織として、保護者の意識改革、規範意識の向上を図る事を目的に“子ども同伴による居酒屋等利用は”…「夜9時までには帰りましょう運動」に取り組みました。取り組みの内容に関して色々な意見がでました「夜7時まで運動」や「夜8時まで運動」いやいや「行かない運動」と言う案も出ましたが落とし所で、家に「9時までには帰りましょう運動」に決定しました。

運動の最大の目的は保護者の規範意識の向上ですから、一人でも、一軒でも賛同して取り組んでくれると嬉しいですね。この間ある居酒屋のオーナーさんがおっしゃっていました、夜11時頃に親は酒を飲んでいて、4,5歳の子どもを近くのコンビニにお菓子を買いに行かせていた、その店の前は交通量も多く結構大きな道路で、もし事故でも起きたら取り返しのつかない重大な問題です。居酒屋側からすると来てくれるのは、ありがたいけれど子ども連れは早めに切り上げて欲しいのが本音、それを面と向かって言えずにジレンマに陥る事が多々あるようです。

それならば「夜9時までには帰りましょう運動」のポスターを作製し、店内の目立つ所にポスターを貼ってもらい啓蒙活動の促進に繋げる。これは個人や居酒屋の皆さんだけで解決できることではない。これを社会全体の問題・課題として共有し解決することが大切であり最善の道でしょう。

保護者の立場からしますと、家に子どもだけを残すことができず、やむをえず連れて行くことも理由の一つだと思いますが、しかしそれも限度と節度があります、日々規則正しく生活を送ることは、親の責任でしっかり行うことが大切だと思います。このような子どもたちの心身の成長や、学力向上等の妨げに少なからず影響しているのではないでしょうか。

9時までに帰りましょう

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