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第1回 不審者?!

さて、学校と言うところは、地域の拠点であり、地域の象徴であり、子どもたちが学び遊び心身を鍛え、さらに団体生活を通して社会性を身に付ける場所である。安心して学べる環境を作り、安全な施設と環境を提供することが大切である。それを教職員や保護者、地域住民、企業が協力して学びの環境を作っていくのが学校というところだと考えます。

さてさて、PTAの役員を長年やっていますと、近所を歩いていて顔見知りの保護者や、子どもたちと挨拶を多々かわす機会があります、そんなある日のこと、職場に向かっていますと、ちょうど子どもたちの登校時間と重なり、すれ違う子どもたちと「おはよう~」「おはようございま~す」と爽やかな気分で挨拶をしながら歩いています。
そこへ小学校3、4年生ぐらいの女の子が前から歩いてきます、私の顔をしげしげと眺めながら、何か言いたげな顔をして近づいてきて、私は「何かな~?」話しかけますと、もしかして“PTA会長だ~”と言われるのかと思い、ちょっと嬉しい気持ちで顔を女の子に向けると、その子は私に大きな声で「おじさ~ん、おじさん不審者だよね~」と。

突然の言葉に状況が呑み込めず、宮古島まもる君のような顔面蒼白状態、この場はサニブラウン・アブデル・ハキーム君のようなダッシュで逃げるか、いやいやSMAPのように何事もなかったように振る舞うか、それともガマガエルのようにゲロゲロ笑ってごまかすか、と考えをめぐらせていると、その女の子ニコニコしている。
何かがオカシイ あっ?あ~~!思い出しました。事の発端は1週間ほど前にさかのぼります。

真和志小学校で職員を対象にした不審者対策訓練があり、那覇署の警察官2名の協力を頂きながら行われました。その際に不審者役の依頼があり、それを私がやることに。
本番は変装をしていましたが、終了後は体育館で素顔を出し、校長先生から「皆さん安心して下さい、不審者はPTA会長ですよ」と紹介されました。
そのことをこの子は言っているということに気づいた私は、ディーンフジオカのような冷静さを取り戻し、女の子に言いました「ちょっと違うよう“不審者役のおじさん”だよ~」と言い終わる前に女の子は、学校に向かって走り去って行ってしまいました。

「お~い不審者“役”だからね~」と小声でつぶやくと、朝から衝撃的な日だな~、これもPTAの醍醐味かなと、自分に言い聞かせながら、安心安全な街づくりを誓い、琉神マブヤーのテーマソングが自然と出てきた。♪琉神琉神マブヤー正義のヒーローマブヤー♪   おしまい。

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